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●備長炭の由来

備長炭の歴史は1,200年前と古く、平安朝(西暦800年)の頃に始まると言われ、弘法大師が支那(今の中国)から製炭技術を持ち帰り、和歌山県の各地に伝えました。江戸時代には生産量、炭質ともに日本一を誇り、「備長炭」の名称で使われるようになったのは元禄時代に入ってからです。紀州田辺(現在の和歌山県田辺市)で炭問屋を経営していた「備中屋長左衛門」は、田辺で作られる木炭に、備中屋の「備」と長右衛門の「長」から「備長」の屋号をつけ、「備長炭」と名付けて、江戸に向け販売したのが、備長炭の名の由来と言われています。

●備長炭の原木

最も優良な原木は、ウバメガシ、アラシカなどの樫(カシ)で、弊社の備長炭は原木の中でも最も優れているウバメガシを使用しています。備長炭の良し悪しは、水に入れるとよく分かります。材質が緻密なうえに、択木伐採により、一定尺度以上のウバメガシを使った備長炭であれば水に入れると沈みます。最近急増している中国産備長炭はウバメガシを使っていますが、製炭技術は近年上達したとはいえ紀州の職人に比べると劣っており、品質はやはり紀州産ほど良くありません。特に、電磁波を遮断したり、マイナスイオンを増やすのは、1,000度くらいの高温で焼いたものに限られます。このように、紀州備長炭は硬いだけでなく重いのも特徴で、世界一優れた木炭といえます。

●特長・有効特性

無類の堅質炭で炭素の純度が高く、断面は金属のような光沢があり、たたけばチィンチィンと金属音がします。硬度は15度以上、鉛が1度、鋼鉄が20度ですから、その堅さが分かります。備長炭のもつ吸着作用や防湿作用などは様々な用途を生みだします。これらの効能を上手に活用すると、生活が快適で豊かなものになり、健康も守れます。あなたに合った備長炭の新しい「活用法」を見つけてください。

備長炭はのこぎりでも切れない、鋼鉄ほどの硬さをもつ世界一の堅炭であることは前で述べた通りです。紀州備長炭のできる行程を具体的に順を追って説明しましょう。

■原木を伐採
1) 原木を伐採する。
備長炭に最も適しているのは、大体樹齢30年くらいのウバメガシです。
■窯いっぱいに詰め込む
2) 伐り出した原木を5〜6本に束ね、窯いっぱいに詰め込む。
まだ窯の中に前回の熱があるうちに、伐採してきた原木を束ねて窯の奥から並べながら詰めていきます。
■原木の水分をとばす
3) 雑木を窯口で焚き、原木の水分をとばす。
雑木を使って窯口付近から火をおこしていき、水を含ませた灰と石を使って窯口をふさぎます(最小限の空気孔を開けておき、様子をみる)
■乾燥炭化
4) 原木が十分に乾燥するように口焚きを続ける。
3)の工程から2〜3日後、原木が乾燥すると炭化が進み、自然着火します。
■焼き上げ
5) 約1週間かけて焼き上げる。
その間、常に排煙口から出る煙の色と匂いで炭化の状況をチェックする。
■炭化完了
6) 窯の中の温度は300度くらいになり、炭化が完了し、煙も切れる。
■精錬
7) 煙が切れたら、窯の口を徐々に開き、中に空気を入れる。酸素が供給された窯の温度は1300〜1500度くらいになり、炭が練り固められる(精練という。炭は赤熱化する)。
■窯だし
8) 十分に精練された部分から、少しずつ窯の外にかき出す(窯出し。)
■急速冷却
9) かき出した炭は「消し粉」をかけて急速に冷却させる。
■完成
10) 出来上がった備長炭は、原木に比べて直径は約3分の1、長さは約4分の3、重量は約8分の1に縮む。

職人仕事でできる木酢液

「炭倶楽部」が使っている木酢液は、製炭過程の4)の段階、自然着火して約1日たってから煙を集めて採りはじめます。

(温度や窯の状態などで少しずれることもあります)ウバメガシの樹液に含まれる、200数十種類の成分がたっぷりと凝縮された品質の良い木酢液を採ろうと思えば、そのエキスの一番良いところが煙となって出ている間だけ集めることが最も重要な点です。

ベテランの炭焼き職人には、長年の経験で微妙な煙の変化、匂いの変化がわかるのです。たくさんの木酢液を採ろうと思えば、製炭過課3)の段の水を多く含む煙のときから採り始め、5)の最終段階の煙が青くなった状態まで採り続ければよいのです。 しかし、そうしてしまうと品質の良い木酢液ができません。

「炭倶楽部」の使っている木酢液は、窯場から運んで来てタンクに移し、最低6ケ月は静置した後、不純物を取り除きます。木酢液は赤ワインのような色をしていて、不純物の混じっていない、澄んだものが良い製品です。

ひとくちに木酢液といっても、様々な木酢液があります。どういう窯でどういう原木で、どういう採り方をした木酢液なのかが問題で、極端な話、ホルムアルデヒド(水溶液はホルマリン)などの有害物質を含んだ廃材からでも木酢液を採ろうと思えば採れるのです。

どういう原木からどういう採り方をした木酢液なのか、出所がわからないものをスキンケアに使うことは、考えてみれば大変危険なことなのです。

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